ここ数年、さらっとした食感で食べやすいササニシキを主食にしていましたが、2024年の米不足で入手が困難に。
もちもちのコシヒカリ系は苦手だし、タイ米は独特な風味で日常食には厳しい…。
困って行き着いたのがアメリカ産のカルローズ米でした。
「日本の米とタイ米の中間」という触れ込みですが、個人的には日本米7割・タイ米3割といったところ。
クセが少なく馴染みのある食味なので、これなら毎日食べられます。助かった!
というわけで、カルローズ米に切り替えて1ヶ月が経過したので、味の感想や調理・食べ方でわかったことを記録したいと思います。
アメリカ米カルローズとは
カルローズは「カルフォルニアの薔薇」名前が表すように、カルフォルニア州で開発された品種で、分類は日本の米と同じジャポニカ米。
日本の米(短粒種)とタイ米(長粒種)の中間にあたる中粒種です。
確かに見慣れたご飯より粒が長い気がします。
外食産業では以前から使われているそうなので、実は知らずに何度も食べたことがあるのかもしれません。
低価格で注目を集める
カルローズ米が注目を集める理由はなんといってもそのお値段です。
私がカルローズ米を初めて知ったのはとある激安系スーパー。10kg袋で同じ量の国産米よりも1,000円近く安かったように記憶しています。
売り場面積もダントツで広くて、節約志向の方々に人気があるのが伝わってきました。
今回私が購入したカルローズ米は5Kg 1,700円でした。(2024年8月時点)
スーパーにある主流の国産米は2,000円が相場、直近まで購入していたササニシキはネット通販で2,800円前後だったので、確かに安いです。
栄養・カロリー
カルローズ米の栄養価は日本の米とほとんど変わらないようです。
食感を左右するアミロースの割合も、日本のコシヒカリと同じような割合となっています。
参考 USAライス連合会|アメリカ米について|アメリカ米の種類
日本の米と同じ方法で炊ける
カルローズ米は炊飯器で炊けます。水の量や炊飯モードの調節は必要ありません。
生米からリゾットを作る場合や、お湯で茹でるやり方も、カルローズ米だからといって何か変わるわけではありません。
「海外の米」といえばタイ米の印象が強いので、アメリカ米も特殊な米なのかと警戒していました。
でも実際は日本の米に近かったのです!
カルローズ米の味の感想|日本の米とはちょっとだけ違う
一番肝心なのがそのお味ですが、やっぱり食べ慣れた日本の米とはちょっと違いました。
それでも、ご飯単体で味を気にしながら食べるのでなければ問題ない範囲だと感じました。
化学調味料や出来合いのお惣菜、冷凍食品はほとんど食べず、お酒・タバコは全く口にしません。特別味に敏感というわけではないですが、味覚が鈍い、偏っているということもないと思います。
ほんのり甘い独特の風味がある
タイ米と同じ、杏仁豆腐みたいな独特の甘い香りがほんの少しあります。
とはいえ、香りの強いタイ米やバスマティライスに比べると、断然マシ。
おかずやふりかけと一緒に食べれば全然気になりません。
食感はもっちり感控えめ
私が今まで食べていたササニシキに比べると、カルローズ米はややもっちりしているように感じます。
対して、コシヒカリ系と比べればもちもち感は控えめ。多くのメディアで「カルローズ米は硬め」と評されているのもわかります。
しかし、タイ米のようなパラパラ感からはほど遠く、米粒同士適度にくっつき合うので箸でも食べやすいです。
焼き鮭や納豆、海苔などのご飯のお供もなじみます。
特に主張のない味
でんぷんの甘味はありますが、強くはありません。
あっさりした主張のない味で、特筆すべき点は無いように感じました。
冷めても十分食べられる
冷めたり、冷蔵しても味や食感が劣化した印象はありませんでした。
独特の香りがほとんどしなくなり、より食べやすくなったと思ったくらいです。
海外ではカルローズ米は寿司によく使われているそうですし、ちらし寿司やお弁当に使っても大丈夫かと。
冷凍保存してレンジで温め直したものも、問題なく食べられました。
カルローズ米が向く人向かない人
ネットで調べると「カルローズ米はパサパサしてまずい」という声が散見されますが、もちもちした品種に慣れ親しんでいる方の意見なのかな?と思います。
日本のはなぜか「ご飯はもちもちしているほど良い」という価値観が根付いているので、量販店に並んでいる米も多くがもちもち系統ですから。
これはカルローズ米がまずいというより、好みや価値観の違い、慣れの問題な気がします。
一方、独特の香りはあまり言及されていませんでした。
香りは薄いので、白米だけを食べる場合以外には、よほど味に敏感でなければ気にならないのだと思います。
以上を踏まえて「カルローズ米が向く人向かない人」の私的見解です。
- おかずやふりかけとご飯を食べる
- さっぱりした食味のご飯が好み
- タイ米も平気
- 白米だけで食べる
- もちもち系統のブランド米が好き
- 風味・香りに敏感
- やわらかいご飯が好き
カルローズ米でいろいろ作ってみた
おにぎり
米粒同士くっつくので、ちゃんと成形できるしバラバラにもなりません。
各種おにぎりの具も合います。
炊き込みご飯
味がしっかりしみて、やわらかく炊けます。おこげもできます。
ここまで加工すると、普通の日本のご飯と区別がつきません。
おかゆ
とろみも食感も日本の米で作ったのと変わらないおかゆができました。
味付けが塩だけだとカルローズ米独特の風味が少し気になりますが、梅干しを入れたら全くわからなくなりました。
チャーハン
もちもち系の米だとべっちゃりしがちなチャーハン。
カルローズ米だとパラパラ感が出るので、日本の米より向いています。
サラダごはん
カルローズ米の紹介サイトに、ご飯をサラダの具に使うレシピがあったので、ご飯と生野菜、茹で鳥を混ぜたサラダご飯を作りました。
もちもちご飯だとべちょべちょで気持ち悪い感じになりそうですが、カルローズ米なら適度にパラつくので食べやすかったです。
カルローズ米は、和食もアジアンも洋食もオールマイティーにこなせる便利さがあります。
和食には日本の米、それ以外の料理にはカルローズ米、と使い分けるのもアリですね。
しばらくお世話になります
カルローズ米はその経済性で市民権を得ていて、近場でも手に入るので助かります。
使い勝手もいいし、怪しんで今までスルーしていたことをちょっと後悔。
2024年9月現在、愛するササニシキが買えるようになる兆しがまだまだ見えないので、もうしばらくカルローズ米のお世話になるつもりです。
…と思ったら、なんと国産米の不足&高騰のあおりでカルローズ米も軒並み売り切れになってしまいました(号泣)
米探しの旅はまだ続きそうです。
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