うちのお猫さまはトイレに不満を持つと、布製品の上でおしっこをするテロリストと化します。
今回は特にひどくて(布団2回、布団の代わりに出した寝袋2回、服1回)、もはや古いトイレでは不満をおさえきれないと判断💧初のシステムトイレ導入に踏み切りました。
ニャンとも清潔トイレ、デオトイレという猫用システムトイレの二大巨塔を差し置いて選んだのは、ペティオの猫用システムトイレ。
これまで使ってきた猫砂が崩れるウッドチップだったので、同じく崩れる猫砂を使うペティオ方式の方が簡単になじめそう、という理由です。
実際スムーズに切り替えできたし、おしっこテロはなりを潜め、猫も人も平和に暮らせるようになりました✨
半年使ってきて、ペティオの猫用システムトイレの使い勝手や長所・短所がわかってきたので、ブログにまとめておきたいと思います。
先にぶっちゃけておくと、ペティオ公式のページに書いてあることと私の実感は割と違いました😅
ペティオ猫用システムトイレの特徴
ペティオの猫用システムトイレと有名他社製品との決定的な違いは、ペティオ版は猫砂がおしっこを吸収→くずれて下に落ちる、という点。
ペティオ | 有名他社 | |
---|---|---|
猫砂 | 吸収して崩れる | おしっこをはじいて下に通す |
ペットシーツ | 不要 | 必要 |
ペティオはくずれる猫砂を使うメリットとして、次の3つを挙げています。
- シーツ代が削減できる
- 消耗品の管理が猫砂だけですむ
- 猫砂がおしっこを下部に持っていくので上に残った猫砂が臭わない
このトイレ専用猫砂の「デオンDサンド」は木粉とおからに、オリジナルの消臭成分デオンDと抗菌剤を配合した製品。
メリットは次の4つです。
- おしっこを素早く吸収
- ベントナイト(粉塵が有害とされている猫砂原料)不使用
- 即効性の高い消臭成分入りで臭わない
- 燃えるゴミに出せる・トイレにも流せる
猫砂の処理のため、トイレ本体には砂を受け止める深いトレー、すのこにつまらせない爪つきのスコップが付属しています。
導入費用とランニングコスト
本体 (スターターセット) | 5,049円 |
---|---|
デオンDサンド 4L | 1,188円 |
スターターセットは、トイレ本体と専用スコップに、デオンDサンド1袋で構成されています。
消耗品のデオンDサンドは、1頭なら1ヶ月1袋が消費の目安です。
なので、導入初月は5,000円〜6,000円(デオンDサンドをつぎ足した場合)。それ以降は月額1,000円前後で使えます。
本体は他のシステムトイレに比べるとちょっとお高め。
でも、ランニングコストは他のシステムトイレとあまり差はなさそうです。(純正品を定価単品価格で比べた場合)
ペティオのシステムトイレを使った感想
清潔感に満足!猫のトイレ行動が改善
新しいトイレに変えるのは初めてでしたが、お猫さまはペティオのシステムトイレをその日のうちににすんなり使ってくれました。
ペティオのトイレに切り替えてから、おしっこテロはピタッと収まります。
それだけでなく
- おしっこの回数が増えた
- ウンチもときどきトイレの中でしてくれるようになった
ということから、お猫さまがこのトイレを清潔だと認めてくれているのがわかります。
おしっこはこれまで、朝夕2回だったのが、システムトイレ導入後は昼も加わり1日3回の日が増えました。
逆にこれまでは、できるだけトイレに行きたくなくて我慢していたのかもしれないと思うと申し訳ない💧
ウンチはあるときからトイレの横でするようになっていたので、トイレとは別にペットシーツを用意しています。
それがペティオのトイレにしてからは、4回に1回くらいは中でするように!
ウンチをトイレの外でするのも、過去のトイレへの不満からだったんだな…と気づきました。
トイレを変えただけで、猫の行動がここまで変化するとは思いませんでした。
専用猫砂デオンDサンドの吸収力がすごい
デオンDサンドはおしっこを即吸収するので、十分な量を敷きつめていれば、公式の言うとおりペットシーツなしでも受け皿がビショビショになることはなさそうです。
吸収後におしっこの臭いは残らず、サンド独自の香りもあまり感じません。
お猫さまが時々疑うようにトイレの周りをクンクンしていますが、それでもちゃんとトイレの中で用を足すので、猫の嗅覚でも消臭力は合格みたいです。
ただデオンDサンドは少しお高いので、これまで使ってきた格安ウッドチップに入れ替えてみたところ、吸収速度が遅すぎて、おしっこが下に貫通。
それでもペットシーツを受け皿に敷いて運用しようとしましたが、臭いが上がってきてしまうらしく、このときだけおしっこテロが再発してあきらめました😅
いや〜、純正品の実力を見せつけられましたね。
安いウッドチップが使えなくなってコストアップやむなし、と覚悟しましたが、デオンDサンドが少量でよく吸収するので、消費スピードは意外とゆっくり。コスパはそこまで悪化せずに済んでいます。
他のシステムトイレに比べると手間はかかる
ペティオのシステムトイレは、おしっこを吸収したデオンDサンドのくずが残るので、スコップで下に落とす作業が発生します。そして、サンドが一定量減ったらつぎ足しも必要です。
他のシステムトイレは、おしっこを下のペットシーツで受け止めるので、うんちを取り除く以外は1週間は放置できる仕様。
なので、とにかく手間を省きたいという方にはマッチしない製品だと思います。
ただ、何回おしっこしたかおがくずで把握できる=猫の健康管理に役立つので、これはメリットともいえます。
清潔に使うには、シーツはあったほうがいい
ペティオ公式は、このシステムトイレを「ペットシーツ不要で経済的!」と売り出していますが、個人的にはペットシーツを敷いた方が清潔で快適に使えると感じました。
- しめったおがくずが受け皿に触れる
- おがくずを捨てるときに受け皿にくっついて取れにくい
- デオンDサンドが薄くなっている場所はおしっこが貫通することがある
からです。
そのかわり、シーツは汚れ防止のためでしかないので、きちんとした質のものではなく、ペラペラの安物でも事足ります。(病気で尿量が多い子は難しいかもしれませんが)
うちでは現在、LOHACOオリジナルのペットシーツの一番安い超薄型(薄すぎたのか今では廃盤)を敷いていますが、1枚で4日くらい放置しても問題ないです。
想定外の点もありましたが、とにかくお猫さまが満足してくれているので、ペティオの猫用システムトイレを選んでよかったです✨
- 人にとっても猫にとっても清潔感のあるトイレが欲しい
- おしっこの回数をちゃんと把握したい
という飼い主さんはぜひ検討してみてください。
トイレ本体&デオンDサンドのサイズ感
トイレのサイズ感や猫砂の仕様も、お気に召すかどうかを左右する重要な要素。
ここでは、公式の製品情報ページではイマイチ把握できない細かい使用感を、利用者目線で紹介します。
ペティオ システムトイレのサイズ感
幅38.0cm×高さ23.5cm×奥行き51.0cm
入り口高さ|約16.5cm
うちのお猫さま(約3.6kg 体長約33cm,体高約27cm)が入るとこんな感じ。
幅と奥行きは、他のトイレと大差ありません。相当大きい種類でなければ、ほとんどの猫が快適に使えるサイズでしょう。
問題は入り口の高さ。ペティオのシステムトイレは、猫砂のおがくずを溜める底のトレーが深い分、入り口が高めです。
ペティオ | ニャンとも清潔トイレ | |
---|---|---|
幅 | 38.0cm | 40cm |
奥行き | 51.0cm | 55cm |
入り口の高さ | 16.5cm | 13.5cm |
全体の高さ | 23.5cm | 26cm |
成猫なら問題なく使える高さですが、子猫や足腰の弱った老猫が使うときは、スロープなど補助が必要かもしれません。
なお、うちのお猫さまは小柄で短足気味な上に足腰弱めですが、なんなく出入りしています。
デオンDサンドの粒感
木粉・おから・デオンD・抗菌剤
おから入りだからか、普通の木製ペレットに比べて、白っぽく柔らかめで軽いです。パルプ系と木製ペレットの間みたいな印象を受けました。
くずれやすいため、粒のサイズはバラバラです。長いもので1.5cmくらい。短いものだと3mmくらい。
粒のサイズにこだわりのある子だと、気に入らないこともあるかもしれませんね。
香りは、近づいてかぐと自然な木の香りが少しするくらい。部屋全体に広がるような強さではありません。
あと、人間にとって気になるのが粒の飛び散り。
カバーの返しがあるとはいえ、2〜3粒くらいは転がっていることが多いです。
でも、おがくずはあまり猫の足についてこないので、細かい粉が散らばることが少なく、掃除は比較的楽に感じます。
ペティオの猫用システムトイレの使い方
組み立てはとても簡単
スターターセットの中身は以下5つ。
- トイレのフタ
- すのこ
- トイレの底とトレー
- スコップ
- デオンDサンド 1袋
組み立ては、トイレの底にすのこをのせて、トイレのフタをぱちっとはめるだけ。5分もかからず完了しました。
専用スコップは、持ち手についているフックでトイレ本体に引っかけられます。
最後にデオンDサンドを敷き詰めたら完成です。
ただ、スターターセットについてくる1袋だけだと、説明書に書いてある目安の5〜7cmに足りません。
また、すぐに継ぎ足しが必要になることを考えると、スターターセットの他に、デオンDサンドを1〜2袋追加で用意しておいた方がいいと思います。
崩れた猫砂を都度トレーに落とす&新しい砂の補充
おしっこを吸って崩れたデオンDサンドのおがくずは、自然に下に落ちることはありません。付属のスコップで、すのこの目から落とす作業が発生します。
デオンDサンドは徐々に減るので、時々つぎ足しをします。
1週間に1度、底にたまった猫砂のおがくずを捨てる
公式ページには、底のトレーにたまったおがくずを捨てるサイクルは週に1度程度、とあります。
トレーが深いので、病的に尿量が多い子や多頭飼でない限り、実際それくらいはもつと思います。
ただ、おがくずをトイレに長す場合、トイレを詰まらせないため1回100ml以下が推奨なので、もう少し短いサイクルで回したほうが良さそうです。(あるいは2〜3回に分けて流すか)
汚れが気になったら本体を拭き掃除
ペティオのシステムトイレは構造上、すのこや底のトレーが汚れていきます。
取り扱い説明書には、汚れがひどいときは中性洗剤使った水拭きするよう書いてありました。
うちでは1ヶ月に一度スポンジと浴室洗剤で丸洗いしています。すのこに砕けたデオンDサンドがはさまるので、それを取り除くのが一苦労ですね😅
他のシステムトイレと比べたペティオのメリット・デメリット
猫用システムトイレといえば、花王のニャンとも清潔トイレ、ユニチャームのデオトイレが二代巨頭。システムトイレ導入にあたって、ペティオのトイレとかなり迷いました。
実際にペティオのトイレを使い始めて、感じたメリット・デメリットがこちらです。
メリット | ・トイレの回数が把握しやすい |
---|---|
デメリット | ・システムトイレのわりに手入れに手間がかかる ・店頭での取り扱いが少ない |
メリット:トイレの回数が把握しやすい
ニャンとも清潔トイレとデオトイレは、おしっこが猫砂を通過して直接ペットシーツに吸収されます。しかも専用シートは1枚で1週間もつので、1日に何度おしっこをしているのか把握しにくいと思われます。(私は他のシステムトイレを使ったことがなく、他の方の口コミを見た上での推測です)
一方ペティオのシステムトイレならデオンDサンドが崩れて残るので、おしっこの回数がはっきりわかります。
猫がちゃんとおしっこしているかを毎日確認できるのは、とても大きなメリットですよね。
デメリット1:システムトイレのわりに手入れに手間がかかる
メリットの裏返しなのですが、システムトイレなのにおしっこ後にお手入れが必要なのは面倒ですね。
1日1度は崩れたデオンDサンドを底に落とすし、減ってきたらつぎ足しが必要です。
猫のお留守番時間が長いおうちや、多頭飼いでどの子が何回したかどのみちわからない、という場合はデメリットの方が大きくなるかもしれません。
デメリット2:店頭での取り扱いが少ない
ニャンとも清潔トイレやデオトイレの猫砂はちょっとしたスーパーにすら置いているのに、ペティオのデオンDサンドはペット用品店ですら見かけたことがありません。
近所で買い足せないのは残念ですが、これからの普及に期待です😩
※とはいえ、ヨドバシやAmazonの定期便で手軽に、しかも割安価格で入手できるので、そこまで重大なデメリットではないです。
まとめると、
- 猫の健康重視ならペティオ
- 手軽さ重視ならニャンとも清潔トイレorデオトイレ
という選択軸になるのかな、と思いました。
さいごに:清潔なトイレだと猫も人もハッピー♪
ペティオのシステムトイレを導入してみて、トイレひとつで猫の行動が大きく変わってしまうことに驚きました。そしてこれまで何も考えずに、なんなら安さだけで選んでいたことを反省…。
ご存知のように、猫は泌尿器の病気になりやすい生き物です。だからこそ、トイレは、ご飯と同じくらいこだわるべきなんでしょうね。
Twitterのお友達の猫ちゃんが尿路結石になってしまって、1週間以上の入院で心身ともに辛そうだった上に、費用も10万円超え、というのを見ているからなおさらそう思います。
便利な製品を活用することで、猫も人も一緒に健康的でストレスフリーな毎日を目指せるといいですね🌟
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