実は損なのでは?株主優待をもらって感じたデメリット

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株主優待のデメリット

株主優待はテレビや雑誌でもお得なものとしてよく取り上げられるので、投資に詳しくない人でも親しみやすく関心が高いのではないでしょうか。

私も以前は「株のおまけで割引券や美味しいものがもらえるなんていいなぁ」と思っていました。

が、しかし。実際に株を始めて株主優待をもらってみたら、案外ありがたくなかったんですよ…!

メディアの情報は株主優待のいい面に偏っているので、ここでは零細個人投資家が感じた株主優待のデメリットを紹介します。

何をもらうか選ぶのに頭と時間を消費しがち

優待品が一つに決まっている場合はただ受け取るだけなので気楽です。一方、複数の品物から選ぶタイプだとなかなか決められなくて、時間と思考リソースが奪われがち。

この感覚は、お祝い返しなどでもらうギフトカタログをイメージしてもらうとわかりやすいかも。(実際、ギフトカタログ形式のところもあります)

突出して欲しいものがあるわけでもなく、同レベルでいいなと思うものがいくつかある場合が多いので、いつもパっと決められません。

お米や缶詰みたいな生活費節約に繋がるものを選ぶのが一番賢いとわかってはいるのですが。

税金関係の事務処理がめんどう

株主優待は雑所得に分類されるので、株の配当益とは別に申告が必要です。せっかく税処理の手間がかからないNISA口座使ってるのに!

参考 高配当、優待目的の投資家が知っておきたい税金の話|トウシル(楽天証券)

  • どの企業からもらったか
  • いくら相当か

をひとつ一つ記入していくので、株主優待の数が増えるほど手間が増えるのも痛手。

さらに厄介なのが、物でもらった場合は「いくら相当か」を調べないといけない点。株主優待用に作られたセットで普段販売していない、といった場合には中身の個々の値段を調べて計算する、という地獄の作業が発生します。

また、優待内容が欲しくないものの場合、いらないものをもらって税金を払うという悲劇が…!

株主優待狙いで株を買う人は、欲しいものだけもらえるので問題ないと思います。しかし、欲しかった株に優待がたまたま優待がついているパターンでは、「欲しくない」「使い道がない」という優待も結構あるんですね。

私が過去一辛かったのが、体質の関係で飲めない5,000円相当の高級サプリメントをもらったときです。しかも、贈ってきた企業は、数年でその事業を売却してしまったんですよ…。ここまでくると、もはや負債と言って差し支えないのでは。

実は増配や業績アップの足枷になっているのでは疑惑

特に企業の業績が低下気味だったり配当額が減ったときには、株主優待にかかる費用を事業投資や配当に回してほしいなと思っちゃいます。

株主優待そのものにかかる費用だけでなく、案内の配布や商品手配、受注発送にも経費がかかっているはずで。

株主優待をもてはやすメディアや投資家は、株主優待でもらえるものも株の利回りの一部、と考えているようですが、逆に株主優待があることで利回りが目減りしているケースもあるのでは?純粋な株の価値を判断しにくくなるとも言えますし。

まだ有意義だと思えるタイプの株主優待

  • 自社商品
  • 自社サービスの直接的な割引

この2つは、株主が事業内容をよりよく知るきっかけになりますし、企業側の負担も少なそうなので、まだアリだなと思っています。

いずれも、自分がそのサービス/商品の利用者であったりターゲット層であることが前提ですが。

逆に以下のタイプは正直「やめてェ〜」と思いつつ受け取っています。

  • 金券⇒配当にまわして(涙)
  • 事業と関係ない仕入れ品(IT企業の優待がお米とか)⇒無駄なコストかかりすぎでは?
  • ファングッズ⇒株主=ファンとは限らないのですが…

さいごに|株主優待はいい面ばかり強調されすぎでは?

投資メディアや証券会社のメルマガで頻繁に特集が組まれていることから、株主優待はとても人気があるのでしょう。テクニックを駆使してポイ活的に楽しんでいる個人投資家さんもSNSやブログでよく見かけます。

一方、判断軸が狂ったり、合わない人には合わないデメリットもあるのに、その点が語られないのにはバランスが悪いと感じます。

近年、大口投資家からの反対や景気低迷を受けて株主優待を廃止する企業が増えているそうです。実際に私の手持ちの株でも優待廃止が相次いでいるので、この流れをかげながら応援しています。

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