手帳は種類が豊富な割に、自分にぴったりなものはなかなか見つかりません。せっかく見つけたとしても、ライフスタイルや興味関心が変わると合わなくなってしまうことも。
そんな私でも、ルーズリーフで手帳を作るようになったら、手帳選びの悩みとは自然とお別れできました。中身は入れ替わっても、ずっと同じ手帳を使うから毎日見る・書くのもすっかり習慣に。
今回は
- ルーズリーフ手帳の使い方
- 綴じ手帳、システム手帳と比較したルーズリーフ手帳の特徴
を紹介することで、ルーズリーフ手帳の良さを布教したいと思います。
ルーズリーフ手帳のメリット
- 比較的安い
- ページの差し替え、付け足しができる
- プリンターで印刷できる
- 必要なページだけ取り出して持ち運びやコピーができる
- 簡単に分冊できる
ルーズリーフ手帳の長所は、価格の安さからくる手軽さと、ページの出し入れができることからくる自由度の高さの2点です。
ルーズリーフ手帳なら、途中でライフスタイルが変わっても臨機応変に構成を変えられます。気軽に新しいことを試して、ダメならすぐやめられるので、自分に合った手帳の運用を探るのに最適。
不要になったページを処分したり、使用頻度の低いカテゴリーは別のバインダーに移して独立運用することで、スッキリ整理された状態をキープできます。
だから、やる気を奪う空白ページが生まれることもありません。
小さな試行錯誤を重ねながら、どんどん変わっていく手帳の中身は、現在の自分の状態を客観的に理解することにもつながります。
自作ルーズリーフ手帳をご紹介
バインダーはコクヨのカラーパレット。表紙が布張りで角が金具で覆ってある落ち着いたデザインが気に入って選びました。
リフィルはマルマンの方眼タイプを使用。罫線の色が淡いので、プリントしても邪魔になりません。
大きすぎず小さすぎず情報を詰め込みやすいA5サイズ
ルーズリーフのサイズはA4、B5、A5が主流。
その中からA5サイズを選んだ理由は
- パッと手に取れて狭い机の上でも広げやすい
- 見やすさと書き込める量のバランスがちょうどいい
からです。
勉強ノートならA4、B5くらいの広さがあってもいいですが、リストやメモだとスカスカになって間のびしたり、パッと見た時の一覧性が下がる気がします。
ストック情報・中期のフロー情報置き場として使用
手帳は、ルーズリーフ手帳と小さいノートの2冊を使い分けています。
小さいノートは日々のタスクを書き出すTODOリスト。1日1ページ使い捨てていく「フロー」な情報を扱います。
一方ルーズリーフ手帳には年間目標やリストなど、中〜長期で参照する「ストック」な情報をまとめておく場所として使っています。
持ち運ぶのは小さいノートだけで、ルーズリーフ手帳は家置きしています。
手帳の中身
ルーズリーフ手帳で扱っているトピックは次の6つです。
- 年間目標
- 予定・プロジェクト:年間/月間タスク、プロジェクトのタスクリストなど
- 自己管理:性格診断の結果、ツボ押しの図解、サプリの使い分けなど
- 制作:サイトやブログなどのアイディアを書きためています
- 投資:投資の勉強ノート
- メモ:定期的に見返したい情報、よく参照する情報置き場
各トピックは、ルーズリーフ用のインデックスで仕切っているので、ささっとアクセスできます。
活用の幅が広がる自作リフィルの作り方
ルーズリーフは、コピー用紙と同じ要領で家庭用プリンターでの印刷が可能です。
私は不器用なので、手書きだと見苦しくなりがちな表やリストは、パソコンで作って印刷して見やすさを確保しています。
リストはメモ帳に箇条書きにするだけ。シンプルな表なら、GoogleスプレッドシートやExelで十分です。
おしゃれなデザインリフィルや凝った構成のリフィルだと、「きれいに書かないと」「使いこなさないと」という無意識のプレッシャーが生まれがち。
一方、表計算ソフトレベルの簡素なリフィルなら、気軽に書く⇒フィットしなければ改良、というサイクルを短期間で回せるので、どんどん使い勝手が良くなっていきます。
年間目標のような何度も見返して思い入れを持ちたいページは、デザイン性の高いCanvaというサービスを使って作っています。スマホで写真加工をするような感覚で、初めてでも直感的に編集できますよ。
参考 canva|予定表デザインをおしゃれに作成!無料テンプレートで簡単にデザインできます!
また、自作しなくても、メーカーが無料で配布しているリフィルや、先に紹介したCanva内の手帳向けテンプレートなど、印刷するだけのアイテムも探すといろいろ見つかります。
ルーズリーフ手帳とシステム手帳の比較
リフィルが入れ替えられる手帳といえば、一番に想起するのはシステム手帳。
しかし、機能的にはルーズリーフ手帳でもほぼ同じことができるし、運用のしやすさでいうとルーズリーフ手帳に軍配があがるかと。
システム手帳に対するアドバンテージ
- リフィルが安価&入手しやすい
- 用紙サイズが違っても穴の互換性がある
- リフィルのバリエーション、サイズ、メーカーが少ないので選択に迷いにくい
- 低価格で軽いバインダーが多い
✔︎ コスパと入手性
ルーズリーフなら、小さな文房具店やスーパーでも高確率で置いてあります。
リフィルのコストもシステム手帳の約半分ですみます。
メーカー | A5・横罫の価格 | 1枚あたりの金額 |
---|---|---|
キャンパス(ルーズリーフ) | 100枚341円 | 3.4円/枚 |
マルマン(ルーズリーフ) | 100枚330円 | 3.3円/枚 |
ダ・ヴィンチ(システム手帳) | 100枚 638円 | 6.3円/枚 |
アシュフォード(システム手帳) | 100枚 660円 | 6.6円/枚 |
とはいえ、システム手帳も安さを重視するなら100均の激安リフィルがあります。が、こちらはこちらで
- ずっと同じものが買えるか?(商品入れ替えが激しいイメージ)
- サイズや罫線の種類の品ぞろえにばらつきがある
という問題があります。
✔︎ 用紙サイズが違っても同じバインダーに閉じられる
ルーズリーフはどのサイズでも穴の間隔は同じなので、大きなサイズのバインダーに小さいリフィルを一緒にまとめることが可能です。
また、ごく一部の製品(リヒトラブのツイストノートなど)を除いて、どのメーカー・どの製品も同じ穴の規格なので、互換性を気にする必要がありません。
✔︎ バリエーションが限られているので迷いにくい
ルーズリーフはシステム手帳に比べてリフィルのサイズ・種類が少ないので、どれを使うか迷うことが減らせて、書くことにシンプルに集中できます。
メーカーも、大手ではキャンパス・マルマン・無印くらいです。
ルーズリーフにはないシステム手帳の特徴
- サイズのバリエーション
- 高級感
- リフィルのバリエーション
- アクセサリー
✔︎ ミニサイズ × ハイクラスなビジネスシーンに耐える高級感
ルーズリーフはサイズがA4,B4,A5の3つだけ。マルマンからミニ6に近い縦86×横128㎜のミニサイズが出ていますが、バインダーがプラスチック製やパステルカラーのカジュアルなデザイン。ポケットサイズでなおかつ高級感、しっかり感を求める場合には力不足が否めません。
ポケットサイズでビジネスシーンにもなじむビジュアルを求めるなら、革のシステム手帳が無難だと思います。
✔︎ カスタム、蒐集の楽しみ
システム手帳は、名刺サイズのミニ6、縦長のバイブル、正方形など、個性的なサイズがあり、リフィルも「7つの習慣」に基づいたフランクリン・プランナーを始め、趣向を凝らした製品がたくさん。ペンホルダーや下敷きなどの周辺アクセサリーも種類豊富。
「趣味の沼につかりたい」「細部までカスタマイズしたい」というこだわり派は、システム手帳でないと物足りないかもしれません。
ただやっぱりシステム手帳は高いので、合わなかったり失敗した時のダメージが大きいです。なので、システム手帳に挑戦する前に、ルーズリーフ手帳で予行練習するという手もありますよ。
さいごに|ルーズリーフ手帳最大のメリットは「書くハードルが下がる」こと
ルーズリーフ手帳を使い始めて一番感じるこれまでの手帳との違いは、シンプルに書くことに集中できる点。
とりあえずガシガシ書いて、不要になったページは捨てる。
必要なページは自分で作る。
これだけで、書くことを妨げる
- 最初から最後まできれいに書きたい欲
- シールやマスキングテープで飾りたい欲
- ページ構成の選択肢がありすぎる問題
- 理想の手帳探しという名の物欲
が、あまり顔を出さなくなったことが主な要因でしょう。
初期費用だって1,000円以下に抑えられますから、迷っているなら気軽に始めてみませんか?
コメント